高見石小屋に泊まって天狗岳に登ろう

北八ケ岳・東天狗岳(2,640m)

2006年3月19日(日)〜20日(月)

 西・山の会ホームページの耳寄り情報コーナーに
     島崎さんと中山さんの今回のレポートが載ってます。すごく面白いです。ぜひご覧ください。
    
     
     西・山の会ここをクリック 
     
 
      参加者:古澤善安、中山郁夫、中山桂子、島崎好司、野口清二、

       石井義朗、石井多恵子、仁後孝之、荻原安廣、安藤しぐれ


   日 程:19日 飯能北口集合:8時00分
          渋の湯発  (11:30)→ 賽の河原(12:40)→ 高見石小屋(14:00) 
          

       20日 高見石小屋発(7:35) → 中山峠(:)→ 東天狗岳(:)

          → 黒百合平(:00)→ 渋の湯(:00)

 
   撮影:島崎好司





         
 



撮影:古澤善安
 

 



  撮影:ひだまり山荘
 

 

 
                                                          
 
     
     雪の八ヶ岳、天狗岳に行ってきました。   安藤しぐれ記

   3月20日までは「冬山」なんていわれますが、たしかに今回の3月20日は冬山でした。

  雪もサラサラのパウダーだし、風もそれなりに強く寒かったです。
 
   19日朝、飯能を出発して、昼ごろ渋ノ湯着。ここに車をおいて登山開始。雪はここからあ

  りますが、アイゼンはまだいりません。この日は2時間ぐらい登った高見石小屋までなので、

  まあのんびりと降りだした雪の中を進みました。
 
  高見石小屋は小さくてやや古いながら、メルヘンチックでいい小屋でした(掛け布団は羽毛)。

  薪ストーブのまわりに集えて、しかもそこでコンロを使えます。だから時間はいくらあっても

  足りません。私たちはついついアルコールを飲んで大笑いしてしまいましたが、他のお客は、

  雪景色の窓近くでコーヒーを飲みながら読書している人が多かったです。
 
   夕方から晴れて、夜はほんとに満天の星! 星の一つひとつは小さくみえますが、その数ったら、

  夜空が白っぽくみえるようでした。

   翌20日、快晴。朝日の差すなか、アイゼンをはいた足もとがキュッキュッ、ギュッギュッと雪

  をならして天狗岳をめざしました。あとは次々と展開される別世界の眺望にただ歓声をあげるだけ。
 
  黒百合平からは本日のメイン、天狗岳直登。登るにつれ樹林帯がきれ、風がきつくなって顔がイタ

  タタタ。天狗ノ鼻手前で、石井多恵子さんのホッペに白い凍傷の前兆が…。それを眼にしたご主人

  が「降りるぞ」。 天狗ノ鼻では仁後さんが「ここから6本爪では無理ですわ、ボクが中山さん達

  について降ります」と、強風の中の関西弁で、映画の1シーンみたいでした。と、上を見れば古澤

  さんと島崎さんが少し先ですが先行しています。バラバラにならないように、すぐ追いかけ、頂上

  で握手。島崎さんのデジカメ管理が素晴らしかったので頂上写真も撮ってもらいました。古澤さん

  と私のデジカメは寒さでアウト。硫黄岳が手を伸ばせばすぐそこ、うしろに立体的に赤岳と阿弥陀

  岳という眺めでした。3人が降り始めると、荻原が登ってきて、「頂上の写真を撮ってくるね」と

  すれ違ったのですが、これは、荻原が野口さんを黒百合ヒュッテまで送り届けてから登り直してき

  たという事情からでした。のんびり部分もきつい部分も、雪山はいいですね。

     
      私の使用したものをご紹介(ふだんの冬の私は寒がりです)

    上半身  @ウール100lで中厚のアンダー(ハイネック)
         Aマイクロフリースのかぶり式
         B防水・透湿で裏メッシュのジャケット
    下半身  @cw-x冬用タイツ
         AゴアテックスXCRのサロペット
    頭    @フリース耳当てつきキャップ
         A薄手バラクラバ(眼出し帽)
    眼    サングラス
    手    @ゴア・ウインドストッパーのシングルタイプ
         A60cmのピッケルとピッケルバンド
    足    @ウール混の中厚靴下
         Aライトタイプの冬靴
         B10本爪の氷河歩行用アイゼン(ストラップ式)
  結果としては、身体や足はポカポカで動きやすかったですが、バラクラバが薄すぎたことと、手袋は、

  森林限界以上ではダブルタイプが必要だったということ。右手の指先3本の先端が、色はかわりませ

  んでしたが、1週間ほどビリビリしびれていたので、凍傷0.3度(?)ぐらいだったと思います。

  また、サングラスもスポンジつきを使用したほうが快適だったと思います。